2019.8.13 20年以上前の思い出。

妻です。
本日盆入りです。皆様いかがお過ごしですか?
毎年夏になると思い出す事があります。というか曖昧だった記憶が大人になって両親の話を聞き繋がったお話。
命にかかわる心臓バクバクする思い出。20年以上前の出来事。
少し長いです。結果として無事ですが苦手な方は閲覧注意でお願いします。

私の家では昔毎年海に行っていました。父の仕事が休みのお盆ごろ。真夜中に出発していました。
毎年行くのは新潟方面。
人混みが苦手というより大っ嫌いな父は人のあまりいない海水浴場を選んで行っていました。ライフセーバーはおらず、人もまばら、入水可能かどうかを示す旗と沖の方に大きな丸いウキのようなものが並んでいて子どもながらに「あれ以上遠くへ行ってはいけない」という認識があったことは覚えています。
海の家はたぶん無く、あっても父の性格上使わなかったのだと思います。お盆過ぎるとクラゲが大量に浮かんでいて、父が刺されたり(この時は腫れたり体調が悪くなったりしませんでした)浜辺で遊んだり楽しい思い出も思い出されるのですが。。。
妹がまだ3~4歳の頃浮き輪に入り大人の脚が付くくらいの深さの場所で父と二人で遊んでいました、波によって浮き輪ごとひっくり返ってしまった妹は、そのまま浮き輪から抜けてしまい父の視界から消えてしまったそうです。
運よく波にさらわれる前に沈んでいる妹を抱きかかえることができ、事なきを得ました。
派手好きだった父の選んだド派手な水着を着ていたことが救いだったようで、その水着が見えたから捕まえらえれたと父から聞かされました。

浜辺で遊んでいた私はその瞬間のことは見ていなくて、一緒にいた母が青ざめた顔をして急に立ち上がったことを覚えています。
そのあとのことは正直覚えていなくてすぐに帰ったと教えてもらいました。帰りの車内は雰囲気がものすごく暗く、ほとんど会話なく帰宅したそうです。
それ以来、両親は海に行かなくなりました。というより行けなくなってしまってのでしょう。
小さいときの記憶が割とあると思っている私ですが、この時の記憶はあいまいで。。きっと家族全員がそれほどこわい怖い思いをしたのだと思います。
この話を聞いたのは、2年ほど前のこと。約20年たってやっと詳しく話せるようになったのだと思います。
遠出なんか絶対しない父が唯一連れて行ってくれた海。その父に植え付いた恐怖。
私も記憶は曖昧でしたがきっと心の中にに良くない思い出として埋め込まれてしまったのでしょう。
当の本人である妹はむしろ海好き。毎年欠かさず海へ遊びに行っています。その時の出来事もひっくり返って父に足をもって引っ張り上げられたと話していますが、恐怖体験にはなっていないようです。そこが唯一の救いかな。
親になった今ならその時両親が味わった恐怖が良く分かります。海に行かなくなったことも。

私も親になった今、子どもに海を教えてあげたい気持ちもあります。安全に遊べるように知識をつけて、子どもにもその知識を伝え、楽しい場所なんだと伝えていけるようにならなくてはと思います。


 

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